高脂血症

高脂血症とは、血液中の脂肪分、コレステロールや中性脂肪の値が高い状態を言います。
どちらも体に必要なエネルギー源ですが たまりすぎると動脈硬化を引き起こし、
心筋梗塞脳卒中などの原因となります。

中性脂肪やコレステロールが高い脂質異常症の人は、潜在患者も入れると2,200万人と報告があります(平成12年厚生労働省循環器疾患基礎調査)
更に 国民健康・栄養調査から見ると、脂質異常症の診断基準の一つであるトリグリセリセライド(中性脂肪)の値だけでみても、基準値を上回る人は、女性では50歳から増え始め60歳になると およそ3人に1人の割合となっています(平成18年国民健康・栄養調査)。

コレステロールは細胞を作る成分として、また、ホルモンや消化液である胆汁酸の原料として、大切な役割を果たしている脂肪の一種です。
少なすぎると健康に異常を来たしてしまいます。現代では多すぎることによる問題の方が多くなっています。

コレステロールには HDLコレステロールLDLコレステロール があります。
HDLコレステロール は血管内 の余分なコレステロールを肝臓に運び戻し、LDLコレステロールは肝臓で作られたコレステロールを体のあちらこちらの血管内に運んで置き去ります。
HDLコレステロールよりLDLコレステロールの働きが多いと、血管内にたまるコレステロールが増えて動脈硬化となるため、
「HDLは善玉」「LDLは悪玉」と言われています。 

一方で、炭水化物や脂肪から作られる中性脂肪は体の重要なエネルギー源ですが、多く摂りすぎると皮下脂肪として貯蓄され、肥満や病気の原因となったり、HDL(善玉)コレステロールを減少させたりします。 

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