月経前症候群(premenstrual syndrome: PMS)
生理の3〜10日前に周期的に起こる、日常生活に支障をきたす不快な症状のこと。
生理がはじまると、症状はほとんどなくなります。
【検査方法】
1.生理の周期や症状など、問診を行います。
基礎体温表 や 基礎体温を記録するアプリケーションを
ご持参いただくと、とても参考になります。
2.生理の出血が多くなる 過多月経 の方には、
貧血症状の状態を血液検査で調べます。
3.超音波検査を行って、子宮や卵巣の状態を調べます。
4.ホルモンバランスの異常を、血液検査で調べます。
【原因は?】
ホルモンバランスの異常や自律神経の異常などが指摘されています。
しかしながら、明確な原因については判っていません。
ストレスから起こる心身症との鑑別が重要です。
ホルモンバランスの乱れから症状を生じている方には、
ピルや漢方薬が有効です。
セロトニン活性低下から症状を生じている方には、
ピルやSSRIが有効です。
【治療方法】
さまざまな症状について、以下の治療を組み合わせます。
1.対症療法。
痛み止めや利尿剤などを用いて症状を緩和します。
2.精神症状の改善。
精神安定剤や漢方薬、ピルを用いて緩和します。
3.食生活の改善。
糖分やカフェインを控える。
タンパク質やビタミンB6、ミネラルの摂取。
4.抑うつの抑制。
精神安定剤やSSRI、漢方薬、ピルを用います。